Gallery ANDOH Diary

ギャラリー日記|ギャラリーあんどう

Archive for 10月, 2013

住川英明書展 -野の風景- 2

一昨日までの押し花作品から一転、全紙の軸が一堂に並ぶ会場は凛とした清廉な空間に変貌しました。.
一見ありふれた日常風景のスナップで観る人に強い印象を与えるアメリカの写真家リー・フリードランダー、
その写真集に触発されて制作されたという15点の書。

はらはらと舞い落ちる桜の花びら。 明け方に窓の外で揺れるコスモス。作品の前に立つだけで歌の表す情景や心情が伝わってきます。

.

こちらは新作。

白露を(松尾芭蕉句)
「白露も」の句形も良く知られていますが、ここでは安藤次男説にしたがって「白露を」としました。腕を横に伸ばしたような萩の枝ぶりとそれが風によって静かに上下するようすが目に浮かぶようです。二行を「X」形に構成して反る動きをはらせました。

.

昨年の代表作。

金剛の(川端茅舎句)
「金剛」とはダイヤモンドのこと。露をダイヤモンドに見立てたこの句は、ものがそこにあることの不思議さを感じさせます。この二行は小石を下から上へ積み上げた形をイメージして書きました。一行目の字間と書き進めるリズム、二行目の軽やかさと存在感。

.

28日(日)の14:00~15::00にはギャラリートークが開催されます。

あすは台風一過のお出かけ日和になる模様。ぜひお出かけください。

.

2013/10/26(土)~10/30(水)
10:00am~6:00pm ※The final day 4:30pm

.

Written by andoh

2013/10/26 at 2:03 pm

ハッチ家具工房 岡村聖史 「木のお皿とこもの」

会場の外まで心安らぐ木の香り。

ケヤキ・サクラ・ナラ・タモ・カバ・ヒノキ・・・

無垢の木に天然の植物油をベースとしたオイルで仕上げた作品は、温かく優しい肌触り。

昨年はテーブルや椅子などの大きな作品が中心でしたが、今回はそれらを制作するときに生まれるかけらを使った小物がメイン。

たとえば。

.

豆皿・スプーン

.

カッティングボード

.

おやつプレート

.

ほかにも、コースター・一輪挿し・時計・・・などなど。

こんな小物が身近にあれば、忙しい毎日にもちょっぴりゆとりができそう。

お手入れして使い込むほど風合いを増す、身体に優しい自然素材。

小さなお子様連れのお客様が多いのも納得ですね。

.

2013/10/23(水)~10/27(日)
11:00~18:00(最終日は17:00まで)
.
.

Written by andoh

2013/10/23 at 4:46 pm

第15回 ふれあい押し花クラブ展

福祉文化会館で活動する「ふれあい押し花クラブ」会員約20名の作品展です。

真空密封処理で花の色が長く変わらない「ふしぎな花倶楽部」の技術を使った押し花作品。

ここ「ふれあい押し花クラブ」の特徴は、風景作品が多いこと。

和紙・脱脂綿・オ―ガンジー・チュールレース・パステルなども使った写実的な作品は、押し花を使った絵画です。

レモンにリンゴ、ブドウやイチゴだって押し花になるんですよ!驚き。

今展は明日24日(木)まで、たった二日間の開催です。 お見逃しなく。

2013/10/23(水)~10/24(木)
10:00am~6:00pm

Written by andoh

2013/10/23 at 12:30 pm

山下夏江 油彩画展

絵画グループ「彩」会員。県展や市展でもお馴染みの山下夏江さんですが、個展は今回が初めて。

闘病生活の中で描き続けて16年。計画から2年越しでようやく実現した初個展です。

.

サムホールから100号まで。病床で描いたとは思えない力強い作品が32点。

網を繕う漁師、畑を耕す夫婦、雪の中の枯れ蓮・・・

複雑なモチーフが強いコントラストで、細やかに、丹念に、描き出されています。

.

.

.

御本人が在廊することはできませんが、常に制作を支えてこられた優しい御主人が在廊しておられます。

ぜひお出かけください。

.

山下夏江 油彩画展
2013/10/17(木)~10/21(月)
AM10:00~PM6:00(最終日PM5:00まで)

.

大雪の枯れ蓮 S80 油彩
.

Written by andoh

2013/10/18 at 6:05 pm

川口 詩織 SHIORI KAWAGUCHI テンペラ画展 CIAO! ITALIA もるとべーね

「私が何かする時って、よく災害が起こるんです。」

物騒な発言を証明するがごとく、強風吹き荒れる大荒れ真っ只中の開廊となりましたが、

あいにくのお天気にもかかわらず親戚やお友達が駆けつけられ、嬉しい初個展の始まりです。

.

.

東京の美術専門学校で学ばれ、今春にはイタリア留学も経験された川口さん。

「私だけの世界を描き続けていきたい。」

会場に掲示された文章から意気込み・情熱があふれ出しています。

.

びっくり箱! キャンバス テンペラ画 純金箔 910×1167

.

何も分からず飛び込んだイタリア。言葉が通じず辛い思いもしましたが、懸命な姿に優しい言葉をかけてくれた方もいたそう。

「個展をするのは夢でしたが、こんなに早く実現できるとは思わなかった。 駆けだしの私にアドバイスをお願いします。」

.

血気盛んな川口さんに、ぜひ会場で激励の言葉をかけてあげてくださいね。

.

2013/10/16(水)~10/20(日)
11:00~18:00 (最終日 ~17:00)
.

.

Written by andoh

2013/10/16 at 5:20 pm

開廊15周年記念ー没後30年ー船井美周展 2

「15周年おめでとう!!」と お花をいただきました。

いくつになっても嬉しいですね。

さて、好評開催中の「開廊15周年記念-没後30年 -船井美周展」

口コミで・・・又お友達を誘ってリピーターの方などで

連日たくさんの方にお出かけいただいています。

有り難いですね。

展示作品をご紹介します。

画像は、「夏野菜」 1948年制作 油彩/キャンパス  50.1×65.1

展示作品中 戦後間もなくに描かれた一番古い作品です。

台所の片隅に置かれた野菜が素早いピッチで描かれています。

初めてご長男のフナイタケヒコ先生宅に伺った日、玄関にこの作品が飾られており、落ち着いたブルー調の絵に緊張が幾分和らいだことを覚えています。

もう一枚は「釜屋海岸」 1983年制作 油彩/キャンパス 50.0×65.3

2年前に家族で出掛けた際のスケッチを基に描かれたとか。

この年に惜しくも73歳でお亡くなりになりました。

「開廊15周年記念-没後30年 -船井美周展」 明日5時まで。

Written by andoh

2013/10/14 at 7:01 pm

’13ギャラリーあんどう友の会主催 第一回 版画ワークショップ

「 ’13ギャラリーあんどう友の会主催 第一回 版画ワークショップ」初日。先ほど終了いたしました。

本日参加のうち2名は4年前にも参加してくださったリピーター。 「前回すごく楽しかったから。」

.

初めは黙々と作業していた皆さん。最初の一枚を刷り終えると次々と新しいアイデアが浮かび、

彫り方やインクの拭き取り具合を工夫したり、色を変えたり、重ね刷りやモノタイプまで。

何点ものユニークな作品が出来上がりました。

.

次回は14日(月)。

今からでも参加受付OKです。詳細はこちら。⇒ギャラリーあんどう友の会のページ

興味のある方は是非覗いてみてください。

.

.

Written by andoh

2013/10/11 at 6:10 pm

開廊15周年記念 没後30年 船井美周展

開廊15周年。この機会に是非、と企画した「船井美周展」。

迷いに迷って選び抜いた作品。1948年から83年までの32点がならびました。

これぞ油彩。 生き生きとした筆使い・色・艶。

特別なモチーフを描いているわけではないのにシックで鮮やかで、どれをとっても魅力的。

思わずため息が出ます。

.

昨日の日本海新聞に掲載された寄稿文(鳥取県立博物館学芸員 三浦努氏執筆)の文章をお借りして一部ご紹介。(全文はこちらで。⇒ギャラリーあんどう’13「開廊15周年記念 没後30年 船井美周展」詳細

.

モチーフ選定は確かに、ボナールらに代表されるいわゆる「アンティミスト」、生活の中にある身近なモチーフを情感を込めて描く画家たちのそれに近い。しかし、美周の描き方、仕上げの感覚は、「愛と情感を込めて」という姿勢とは異なる、筆の勢いの勝った、絵具自体の物質感を前に出していくものと思う。温和な人柄という美周の一般的イメージからは少し外れる。なかでも、力作が多い60年代に特徴的なのは、寒色系の絵具で輪郭線や境界線を強く隈取るスタイル。個々のモチーフは際立つが、画面は暗さを帯びることになる。

クレーン船 1961年 72.5×90.7 油彩 キャンバス

.

サザエ 1960年代前半 33.2×45.6 油彩 合板

.

退官後の一枚「蟹」(=写真)などは、寒色を使いながらも陰りなどは意識されず、皿や蟹の輝きを増す方向で画調が組織されている。この明るさ。そして筆触。「山陰の私」ではなく、「この私」が描きたいものに素直に向き合おうとする、美周の強さのあらわれと感じた。

蟹 1970年代前半 31.8×41.0 油彩 ボード

.

三朝にて 1981年 65.1×91.0 油彩 キャンバス

.

この魅力は到底映像では伝わりません。 決してお見逃しなきよう。是非ともお出かけください。

.

2013/10/9(水)~10/15(火)
10:00am~6:00pm ※The final day 5:00pm

.

Written by andoh

2013/10/9 at 5:49 pm

住川英明書展 -野の風景-

印刷会社からDMが出来上がってきました♪

「書」と言えば和なイメージですが「洋の要素を取り入れてください」と住川先生よりご要望があり、

書の型を破って・・・当ギャラリーがデザインしました。

いつもお世話になっている「さんいんキラリ」おすすめ美術館ガイドに今展について掲載いただいた文章です。

是非ご一読を!!!

鳥取を拠点に活躍する書家・住川英明氏の書展。新潟県出身。

現在は鳥取大学で書写書道教育の講座を担当し、書家として県内外で個展・グループ展を開催する。

鳥取県書道連合会常任理事ほかを歴任。

住川氏の書は、観る者にそっと語りかけてくるような流麗なる余韻が印象的。

近年はアメリカの近代写真家リー・フリードランダーの写真に触発され、野の植物や景色についての書を多く書いている。

一呼吸置き、流れる文字がラインを生み、一つの脈をなす。

生命のリズムを感じさせる住川氏の書は、陰影で語りかけてくるモノクロ写真と似て、余韻に宿る美しさが小宇宙のような深い心象をもたらしてくれる。

本展は、過去5年間の作品を回顧し、「野の風景」をテーマにまとめた書展となる。

住川英明書展-野の風景-

Written by andoh

2013/10/3 at 3:56 pm

第20回南場兄一個展「鳥取たてものがたり展・3」

南場兄一さんの個展が始まりました。

2011年に続き、県内の身近な建造物をテーマとする「とっとりたてものがたり展」。今回は倉吉白壁土蔵群の風景や、鉄塔、駅舎、墓地、など、前回とはまた一味違った「建造物」が取り上げられています。

忠実に描かれた形と濁りのないシンプルな彩色。画面の中にもう一つの画面を構成した不思議な作品は、どこか懐かしいデジャヴのような、音の無い白昼夢のような…。

.

関金駅・残影(1) アクリル F100号

.

ヤマモモの実の熟すころ(1) 水彩 変10号   白い夢を見た(1~2) アクリル F10号

.

会場の一画に飾られている書は、南場さんが「人生の大先輩・大学者」と仰ぐ加藤三良右衛門さんの書。

加藤さんは、琴浦町の広大な森で椿を育て、書を嗜む、「良寛さま」のような方だそうです

南場さんを含む「加藤さんの書を愛する会」のメンバーが、「ぜひ多くの方に観ていただきたい」と厖大な作品の中から選出された12点。

併せてお楽しみください。

.

2013/10/2(水)~10/7(月)
10:00~18:00 ※最終日は16:00まで

.

Written by andoh

2013/10/2 at 4:24 pm