Gallery ANDOH Diary

ギャラリー日記|ギャラリーあんどう

Archive for 2017/6/18

Garden 竹氏倫子 油彩画小品展

「 15年間の学芸員生活を経て、2014年10月より油彩画の勉強を始めました。美術史を専攻した学生時代から、数多くの絵画作品に日常的に接してきましたが、自ら主体的に描こうと決めたのは初めてのことです。他者の絵画を理解しようと努める日々から、自分で手を動かして技法を覚え、モチーフや描き方を考える時間を持つ生活へと、大きな方向転換をしました。
 それに伴って、絵画への理解が改めて深まってきたのはもちろんのこと、物事に対する見方や考え方も、少しずつ変化してきたように感じます。私にとって絵を描くということは、新しい生き方を手にすることでもあったようです。
 絵画は、紀元前から続く長い歴史を持つ表現方法です。これからも、美術史の歩みを振り返りながら、先人たちの努力や知恵を励みに、ゆっくりと勉強を続けていきたいと思います。
 最後になりましたが、ル・クレイヨン絵画教室主宰の中村明先生、ギャラリーあんどうオーナーの安藤照子氏をはじめ、ご指導・ご協力いただいた方々に、心より感謝を申し上げます。
2017年6月    竹氏倫子」

(会場掲示あいさつ文)

 

2Fdueで開催中の「Garden  竹氏倫子 油彩画小品展」。初個展とあって連日沢山のお客様で賑わっています。

ギャラリーあんどう'17「Garden  竹氏倫子 油彩画小品展」詳細

 

調査研究から一転、制作の道へ。

初個展と思えない凛とした会場。油彩を初めてまだ2年半とは驚きです。

ギャラリーあんどう'17「Garden  竹氏倫子 油彩画小品展」詳細

 

「古い宗教画にみられるような、静謐で明るい世界を描き出したいという思いから、絵の勉強を始めました。」

まさにその言葉通り、穏やかで澄み切った表現。

ギャラリーあんどう'17「Garden  竹氏倫子 油彩画小品展」詳細

 

文学部で美術史を学び博物館学芸員として勤めておられた竹氏倫子さん。なるほどの文章力!

会場挨拶をはじめ、作品のいくつかにも解説が添えられています。

ギャラリーあんどう'17「Garden  竹氏倫子 油彩画小品展」

 

せっかくなので文章の一部をお借りして作品を紹介させていただきます。

 

「~~~
白一色の石膏像には、実に複雑な陰影ができます。それらを描くために、様々な色調のグレーを作り出そうと研究しました。 しかし、この絵で一番苦労したのは、石膏像に特有のうねる髪の毛や、彫りの深い顔立ちを描き出すことです。主観を交えず、単純化せず、対象をあるがままに受け止めることの大変さを思い知りました。」

ギャラリーあんどう'17「Garden  竹氏倫子 油彩画小品展」詳細

「石膏像習作 2015,0il on canvas」

 

「 ルネサンス期(15~16世紀)の宗教画には、背景にグラデーションの青空や、白いユリ、ベタ塗りの木の葉がよく描かれます。ここでは、それらの要素を取り入れた花の絵を描きたいと思いました。
実際に描いてみて、「青空とユリの花」は構図と色味のさじ加減によって、画面に「あの世」のような世界を作り出すことも、逆に、生命力の象徴のようなイメージを表現することも可能なモチーフだと感じました。その奥の深さ、難しさに気付いたことが、今回の試みの成果だと思います。」

ギャラリーあんどう'17「Garden  竹氏倫子 油彩画小品展」詳細

「Garden 2017,0il on canvas」

 

「~~~
静物は、英語では「静止した事物(still life)」と言いますが、フランス語やイタリア語では、「死んでいる自然(仏:nature morte  伊:natura morta)と表現します。
その言葉が示す通り、牛骨もドライフラワーも、既に元々の生命は失われています。しかし、描きながらモチーフのデリケートな色合いや精妙な形を見ていると、それらが今でも生きているような、不思議な存在感を放っていることに気付いて驚かされます。死してなお堂々と魅力的な彼らの姿に、畏敬の念を覚えながら描きました。」

ギャラリーあんどう'17「Garden  竹氏倫子 油彩画小品展」

「live forever 2017,0il on canvas」

 

作品を評論する立場と、制作する立場。真逆の道へ転換することは非常に稀なケースなのだそう。

新しい道へ大きく一歩踏み出した竹氏倫子さんへ、暖かいエールをお願いします。

 

Garden 竹氏倫子 油彩画小品展
2017/6/16(金)~6/22(木)
AM10:00~PM6:00 (最終日PM5:00迄)

ギャラリーあんどう'17「Garden  竹氏倫子 油彩画小品展」詳細

 

Written by staffe

2017/6/18 at 7:31 pm

秋田 芳郎 写真展 「写真を楽しむ」

「本日は、「写真を楽しむ」にご来場いただきありがとうございます。

趣味の写真に、4年前一眼レフ・デジタルカメラを入手。気のの趣くままに写真を写し始めました。今はデジタル時代ですが、デジタルカメラのメカニズムにはなかなかついて行けず、フィルム時代のメカニズムを思い興しながら写真撮影。またデジタルフィルムスキャナーを使いコピー感覚で作品作りもしています。写真を写すのは、楽しいですが、いざ個展となると作品作りや作品展示の仕方がなかなか難しいと思いました。作品はまだまだですが、今後も楽しみながら写真を写して行きたいと思います。

謝辞 「ギャラリーあんどう」さんの、ご協力を得て写真展開催にこぎつけました。また、友人知人を始め多くの方に励ましを頂き心より感謝し御礼申し上げます。 平成29年6月16日 秋田芳郎 」

(会場掲示あいさつ文)

 

一昨年の「海を見つめて」から2年。このたびは被写体も表現も様々な楽しい展示。

ギャラリーあんどう'17「秋田 芳郎 写真展 「写真を楽しむ」」詳細

 

「展覧会は共同制作だと実感した。皆さんのアイデアや協力があってこそ実現できた展覧会です。心か ら感謝します。」

と謙虚な秋田さん。展示前日までは構想に悩んで眠れなかったそう。

初日からは満面の笑みで会場に。

ギャラリーあんどう'17「秋田 芳郎 写真展 「写真を楽しむ」」詳細

 

 

スキャニング写真を始めるきっかけになった作品。

ギャラリーあんどう'17「秋田 芳郎 写真展 「写真を楽しむ」」詳細
「タンポポ」

 

試行錯誤しながら発展したスキャニングシリーズ。

ギャラリーあんどう'17「秋田 芳郎 写真展 「写真を楽しむ」」詳細
「葉脈」

 

波打ち際のアート。さざ波の音が聞こえてくるよう。

ギャラリーあんどう'17「秋田 芳郎 写真展 「写真を楽しむ」」詳細
「海 渚にて」

 

鳥取の銘木を調べて方々へ。神々しい老樹のモノクロ。厳かな気持ちになります。

ギャラリーあんどう'17「秋田 芳郎 写真展 「写真を楽しむ」」詳細

 

遠縁にあたる塩谷定好氏のスイスでの個展に出かけた折に、塩谷氏に機材を借りて撮影した作品。

ギャラリーあんどう'17「秋田 芳郎 写真展 「写真を楽しむ」」詳細
「スイス・ルツエルン」

 

腐ったカボチャ、三年物。 毎年生産(?)して撮影しているそう。会場に二年物が展示してあります。

ギャラリーあんどう'17「秋田 芳郎 写真展 「写真を楽しむ」」詳細
「カボチャ」

 

会場には奥様もご一緒に在廊され、温和な秋田芳郎さんと朗らかな奥様が、仲睦まじく夫妻で会場当番。

多様な作品に興味津々のお客様に、ひとつひとつ丁寧に作品説明をされています。

 

海、老樹、葉脈、漂着物、、、心の趣くままに捉えた様々な被写体が、抽象画のように、ドラマのワンシーンのように、生き生きと語りかけてくる。

まさに「写真を楽しむ」ことが出来る展覧会。ぜひお出かけください。

 

秋田 芳郎 写真展 「写真を楽しむ」
2017/6/16(金)~6/22(木)
AM10:00~PM6:00(最終日PM5:00迄)

ギャラリーあんどう'17「秋田 芳郎 写真展 「写真を楽しむ」」詳細

 

Written by staffe

2017/6/18 at 4:15 pm